社会への貢献


・唇顎口蓋裂の患者さんのインプラントは10万(+税)/で治療
します.

主旨

 私は、2000年にドイツのマインツ大学医学部*口腔外科で、唇顎口蓋裂患者の体系的治療
の最終段階に相当するインプラント埋入オペを見学する機会に恵まれました。そこでの体験
と、日本の現状を照らし合わせ、何故、上記のようなことを考えるに至ったかについて述べて
みたいと思います。(*マインツ大学医学部は、ドイツ国内の医学関係では、マインツ帝国と言
われているほど有名で、例えて言えば日本の東大医学部以上の権力を有していると言われて
います。)


 一般的に先天的な疾患である(=これは患者さんが何ひとつ悪い訳ではない、患者さんに何
ひとつ原因はない)唇顎口蓋裂の治療は、何歳で唇のオペを行い、何歳〜何歳で顎骨のオペ
を行い、また、何歳で矯正治療を行い、そして、成長が止まったら、最終補綴(義歯関係)を行
う、と言う十何年にも渡る体系化した治療が行われています。

 見学したドイツでは、上記の治療が、全て保険で認められていて、最終補綴にインプラントを
行うことを予定して、骨が不足している部分に対し骨移植を行い、その後にインプラント治療を
施していました。(今から考えるとパーフェクトな治療体系です) 

 真に、唇顎口蓋裂の方々の社会復帰が為されており、先天的に疾患のある患者さんが国の
援助(保険)で一般人と同等なレベルまで治療される、というすばらしい医療の本質を目の当た
りにしてしまいました。私は、そこでの治療体系に感動したのが本音です。


 一方、日本ではどうでっしょうか?日本では、唇顎口蓋裂患者さんの唇裂治療・顎裂治療・矯
正治療までは保険内で行われています。

 しかし、最終補綴(義歯関係)には、インプラントが認められていません。保険内での最終補
綴は先天的に欠如している数本の歯にバネを掛けて取り外し入れ歯で対応、もしくは、健康な
歯を削ってブリッジで対応しています。

 前者は、若い方にとっては、耐え難いものでありますし、後者は、ただでさえ先天的に健康な
歯が欠如しているのに、固定式の歯を臨むが故に、ブリッジにするという理由で健康な歯が削
られてしまっているのが現状です。

 これは、インプラントの予知性・確実性・安全性を実感している私にとって、あまりにも耐え難
く、あまりにも患者さんが悲劇的に思えてなりませんでした。そこで、現状を把握し、問題点は
何で、解決策は何か?と考えるに至りました。

 そのような先天的な疾患である唇顎口蓋裂の患者さんは、制度上(多少の見解はあります
が、)骨移植までは国の保険で対応できるはずです。

 そこまではいいのですが、それ以降のインプラント治療にソコソコのお金が掛かってしまい、
非常に確実かつ効果的で安全なインプラント治療が行えないでいるのが現状です。

 
 ドイツの現状とインプラントの予知性・確実性・安全性を知っている私にとっては、悩みの
日々であったのは事実で、非常に残念に思えてなりませんでした。患者さんは何ひとつ悪くな
いのに・・・それに社会に何ひとつとしてお役に立っていませんね。今の私は・・・

 そして、再度、自問しました。先天的疾患を持って生まれ精神的にも肉体的にもハンディーを
負って生活している患者さんに、私に何ができるのか???

 考えに考えた末、私の技術を提供できればという結論に辿りついた次第であります。・・・微
力ではありますが・・・(インプラントオペが私で良ければ、私、玉木が執刀させて頂きます)。


※覆せ物を合わせると合計は正規の約1/2〜1/3の治療費になります。
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